秋の山野草の一つ盗人萩(ヌスビトハギ)が咲いています。
ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。
同じマメ科でアレチヌスビトハギ(シバハギ属の多年草)という
野草も同じように咲いています。
この似たような名前の二つが生き残りをかけて戦っています。
これが荒地盗人萩(アレチヌスビトハギ)です。
ヌスビトハギは日本の在来種ですがアレチヌスビトハギは北米原産の帰化植物です。
特に大きい違いの一つは果実の数です。
アレチヌスビトハギの果実は4~7個に対してヌスビトハギは2個しかありません。
種の数が倍以上あるアレチヌスビトハギの方が繫殖力がが強いと考えられます。
左がアレチヌスビトハギ、右がヌスビトハギ
の果実です。
どちらも表面にある微細なカギ状の毛で人の
衣類にくっ付いて広がる、「ひっつき虫」です。
もう一つの違いは写真で分かるように花の大きさです。どちらもマメ科なので形は似ているが、アレチヌスビトハギは1~1.5㎝の大きさに対しヌスビトハギは5㎜もないくらい
小さい花です。それぞれの違いがあり、興味深い2種類ですが、アレチヌスビトハギは在来の植物の生息範囲を奪うということで、
「生態系被害防止外来種」にリストアップされ見かけたら抜き取る
ことが推奨されているかわいそうな植物です。
左の写真はヌスビトハギとアレチヌスビトハギがまさに生き残りの
しのぎを削っている場所です。負けるなヌスビトハギ‼
髙梨(コーチ)