この時期、山道を歩くと
林縁に蔓性の白い十字型の花を
沢山つけて咲いている植物を見かけます。
上が仙人草、下が牡丹蔓です。
両方とも長い雄しべ(花枝)が目立ち、よく似ています。
似ているのもそのはず、
共にキンポウゲ科センニンソウ属の植物です。
その違いを見ていきましょう。
どうですか?
上が仙人草、下が牡丹蔓です。
違いがわかりますか?
花(実は萼片)はよく見ると・・・・・
仙人草は純白に近い十字型の花で、花枝は花(萼片)より短い。
一方、牡丹蔓は十字型の花で白色だが、少しクリーム色っぽいのと、花枝は花(萼片)と
同じかさらに長い。
と言われてもなかなか違いがはっきりと分かりません。
でも、安心してください!
一目瞭然の誰が見ても分かる違いがあります。
それは、葉です。何と言ってもこの違いが一番です。
仙人草の葉は奇数羽状複葉(先っぽに葉があり葉軸に羽状に葉がつく)で葉の周りにはギザギザ(鋸歯)はありません。
牡丹蔓の葉は一回三出複葉(葉軸から三個の小葉が出る)で一つ一つの葉(小葉)には鋸歯があります。
花と葉の違いを分かりやすく絵にしてみました。
どうですか、これならはっきりと違いが分かります。
何となく見ている白い花、よく観ると違う種類ということもあります。
髙梨(コーチ)