仙人草と牡丹蔓

センニンソウ4.jpg

この時期、山道を歩くと

林縁に蔓性の白い十字型の花を

沢山つけて咲いている植物を見かけます。

 

 

 

上が仙人草、下が牡丹蔓です。

両方とも長い雄しべ(花枝)が目立ち、よく似ています。

 

ボタンズル2.jpg

似ているのもそのはず、

共にキンポウゲ科センニンソウ属の植物です。

 

その違いを見ていきましょう。

 

センニンソウ1.jpg

どうですか?

上が仙人草、下が牡丹蔓です。

違いがわかりますか?

 

 

 

花(実は萼片)はよく見ると・・・・・

仙人草は純白に近い十字型の花で、花枝は花(萼片)より短い。

一方、牡丹蔓は十字型の花で白色だが、少しクリーム色っぽいのと、花枝は花(萼片)と

ボタンズル4.jpg

同じかさらに長い。

と言われてもなかなか違いがはっきりと分かりません。

でも、安心してください!

一目瞭然の誰が見ても分かる違いがあります。

 

 

 

96382.jpg

それは、葉です。何と言ってもこの違いが一番です。

仙人草の葉は奇数羽状複葉(先っぽに葉があり葉軸に羽状に葉がつく)で葉の周りにはギザギザ(鋸歯)はありません。

牡丹蔓の葉は一回三出複葉(葉軸から三個の小葉が出る)で一つ一つの葉(小葉)には鋸歯があります。

花と葉の違いを分かりやすく絵にしてみました。

 

 

どうですか、これならはっきりと違いが分かります。

何となく見ている白い花、よく観ると違う種類ということもあります。

 

髙梨(コーチ)

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