炊事場を下る途中、木に違和感を感じて近づいてみました
違和感の正体は木についていた泥でした
木に泥が付き、それが固まって色が薄まっていたわけですね
また、木にはこのような傷跡もありました
実はこの現象はこの村に入って来る鹿によって起きています
鹿は自分に付いたマダニを落とすために泥浴びをする「ぬたうち」という行動をします
「のたうち回る」という言葉はこの「ぬたうち」からきているそうです
ぬたうちをした後体を木にこすりつけた結果このような痕跡が残ります
また、ぬたうちをするのは鹿だけではなくイノシシなどの動物もぬたうちをします
今回鹿だとわかった理由は泥がついている場所の高さと、木についた傷です
イノシシの場合足が短いので地面に近い場所に泥がつきますし、鹿には角が生えているため、こするときに角が当たって木に傷がつきます
さらにこの痕跡の面白いところは、泥に混ざって動物の毛がつくところです
手に取ってみるとこんな感じ
そこそこ長めの毛がいっぱいついています
イノシシの場合は短く硬い毛で、枝分かれしているものが多いです
痕跡が残ることで、普段見られない野生動物の生活が想像できて、とてもワクワクしますね!
へびお