山椒は小粒でぴりりと辛い。
村の林縁などに自生している山椒(サンショウ、ミカン科サンショウ属)
春先の若い葉は木の芽として、和食の香り付けに使われます。
そして、今、なっている山椒の実はつくだ煮や醬油漬けにして楽しめます。
今回は山椒についてではなく、サンショウクイという、野鳥についてお話します。
この鳥はリュウキュウサンショウクイという、野鳥です。
サンショウクイは夏鳥として日本にやって来て子育てをして、秋には東南アジアに渡って
行く、渡り鳥です。
写真のこの鳥はリュウキュウサンショウクイといって、本来は沖縄県や九州南部にいた留鳥が
次第に生息場所を北に広げ、今では、関東地方でも一年中見られるようになりました。
これも地球温暖化の影響でしょうか。
サンショウクイもリュウキュウサンショウクイも鳴き声は「ピリリリ」、「ヒリリリ」と表現され、
山椒は小粒でぴりりと辛い、という諺が連想されサンショウクイ(山椒喰い)と名付けられました。
てっきり山椒が好物と思ったら、食事はもっぱら虫です。写真はバッタを捕まえています。
スズメより大きく尾羽が長い。ほっそりとした体型で一見、セキレイに似ています。
ピリリリと鳴きながら上空を飛ぶ姿を見かけます。村ではほぼ毎日観察できます。
声が聞こえたら直ぐに上を見上げてください。飛び去るリュウキュウサンショウクイを発見できます。
髙梨(コーチ)