人目に触れないある場所に置いてあった
昆虫の標本箱5個。
制作年を見ると昭和41年~43年ごろです。
野外教育センターとして開設されたのが昭和47年なので、
かれこれ58年前に作られて寄贈されたされたものと思われるが
残念ながらその当時を知っている人は誰もいない。
5個ともチョウの標本だが、原型をとどめているのはほとんどありません。
針を取り除き、バラバラになった翅や粉状になったものを片付けて、水洗い
をしました。
5個の標本箱の中に一つだけ、色はくすんでいるものの
しっかりと原型を留めているきれいなチョウがいます。
図鑑で調べたら、コノハチョウ(タテハチョウ科)です。
翅の裏が枯葉そっくりです。
日本では沖縄県の南西諸島に生息していて、
天然記念物に指定され、今では、捕まえることも
禁止されている準絶滅危惧種です。
何故このチョウだけきれいに58年間も残っていたのかは、わかりません。
小さい標本箱があったので、展示することにしました。
貴重なチョウだと思います。受け付け横の棚に展示しました。
来村の折にはぜひ、ご覧ください。
きれいに洗った標本箱は、只今、昆活中の職員が作った標本を入れて、近々展示出来るかも知れません。
ご期待ください‼
髙梨(コーチ)