村の中心、かわせみ棟の上にある「山野草園」の一角に、シモバシラの花が咲いていました。
一センチにも満たない小さなかわいい白い花が列をなしています。まるで入村式で並んでいる生徒・児童さながらのようです。小さな花たちがこれからの寒くなる冬に備えて、きゅっと、肩を寄せあっているように見えました。
花がついている茎は細長く、ひょろりと立っています。今日のように風が強い日には、風に押されて揺れています。左側の写真の、枯葉の間から出ている二本の緑色の細い茎の根元には葉はありません。葉は花の少し下から伸びているため、楕円形の葉が風を一身に受けていました。揺れてしまうので、写真を撮るのにも一苦労。風がやむころを見計らってシャッターを切りました。
このシモバシラは、とても寒い冬の日の朝に氷の花を咲かせます。(こちらで村の氷の花をご紹介しています)高取山山頂付近にもシモバシラが群生しているので、冬の景色は圧巻です。秋、冬と見る人を楽しませてくれるシモバシラ。その「花」たちを見ると、季節の移ろいを感じられます。(葉)