これは「アルソミトラ」という植物の種を模したものです。
アルソミトラはウリ科の一属で、オーストラリア、東南アジア、南アメリカに生息する
つる植物です。
高木につるを絡ませ、20~30㎝ほどの実をつけ、
その実の中に薄い膜のような翼をもつ種子が数百個入っています。
種子が落ちたとき、その翼でより遠くへ種を飛ばし、広範囲に子孫を残すのです。
紙で作ってみると、紙飛行機に見えますね。
実際に飛ばしてみると、翼を広げた鳥のようにふわふわ飛んでいきました。
出発地点は高ければ高いほど遠くへ飛びます。
日本でなじみな物だと、タンポポの綿毛が飛ぶのも、同じく子孫を広範囲に残すという理由ですね。
村ではこんなクラフトもしています。
カエデの実です。
上から落とすと、くるくる回りながら落ちていきます。
落ちているときに風が吹いたりすると、より遠くへ飛べるかもしれません。
生き物の仕組みは面白いですね。
アルソミトラは実物をみるのがなかなか難しいと思うので、ぜひ調べてみてください。
実際の種子は、透明できれいな翼をもっていますよ…
三好(みよっしー)