紅葉の中にエナガの群れがやって来ました。ジュリジュリ、チイチイ、ギーギーの声と共に賑やかな集団となって小鳥たちが過ぎていきます。集団は、バラバラのようですが、統制が取れていてリーダーの掛け声であっという間に鳴き声と共に去っていきます。その後は急に静寂となってしまいます。
先週と違ってイチョウの葉はすっかり落ちてしまいましたが、落ちてしまったギンナンはタヌキたちの大切な食料になっていました。
真っ赤に紅葉したイロハモミジの葉のそばにはプロペラを付けた種子が風の吹くのを待っています。コボタンヅルもたくさんの種子をつけて風を待っています。
メタセコイアの森も美しく装いを整えています。ここは、雪の降った日が特に何とも言えない佇まいを見せてくれます。
いつもヒマラヤスギの大きな球果が熟すのを待って種を食べていたイカル。今日は何があったのか右の羽が落ちていました。何事もなければよいのですが。暖かそうなススキの穂先にウラナミシジミがじっと止まっていた。これからどうするのだろう。
メジロの声が聞こえ見上げるとビワの花が咲いていた。冬の間ずっと咲き鳥たちや冬を越すチョウたちの貴重な食料となる。小さなエノキの木の根元にアカボシゴマダラの幼虫がいた。植物、昆虫、鳥類、ほ乳類みんなそれぞれ工夫しながら冬を越そうとしていた。
寒くても活気あるふれあいの村にぜひお越しください。
【担当:吉田文雄】