観察会の始まる時間が近づいてきたが、相変わらず雨が降り続いていた。
さすがに今日の自然観察会は無理かもしれないと空を仰いだ。
しかし、雨にも負けず遠く横浜と伊勢原から5名の参加者があり楽しい観察会が始まった。
今日のメインテーマは、ふれあいの村のカメムシたちの観察だ。
木々や草木の種類によっていろいろと違ったカメムシ約30種類が記録されているのでどんな種類に出会えるか楽しみである。
雨に映えるみずみずしいコケ類は見ているだけで心落ち着く効果がある。
水玉のついたハリガネゴケとしっとり落ち着いたフルノコゴケ
少しぐらいの雨は平気とカラムシの葉陰に隠れるラミーカミキリ
いつも見ていたエサキモンキツノカメムシやオオツマキヘリカメムシがいない。
フルーティな香りのキバラヘリカメムシもどこの隠れてしまったのか見つからない。簡単に見つからないのも昆虫たちの知恵なのだろうと改めて感心した。
地面を這うオオモンシロナガカメムシが急いで通り過ぎる姿だけが印象的。
小さなシオデの花を通り過ぎると、神奈川の県花ヤマユリの花が待っていた。
遠くからでもそれと分かる香りにハナアブがじっと止まっていた。
りんどう棟の前は大輪のヤマユリの花が待っていた。
今回もヘラバオオバコやブタナは駆除しなければいけない植物なので、子どもたちと大人で草相撲大会をした。子どもに強い草を教えてもらう一コマもあり大いに盛り上がった。その後にタイサンボクの花ヒグラシの飛び立った後に見つかった抜け殻、ホタルガ、アカボシゴマダラの幼虫、ノコギリクワガタなどを観察した。
キノコは参考に記しておきますがチャダイゴケ、シロソウメンタケ大きなサマツモドキなど多数ありました。
観察会のまとめの時間にキセキレイが声を掛けてくれた。
今日の観察会は、雨にも負けない子どもたちの笑顔がみんなに一番のプレゼントだった。今日もウグイスが恵まれた自然に感謝するように囀っていた。
【担当:吉田文雄】