1日目
参加者のみなさんは渋滞を考えて、早めに来た方もいました。
開始までの時間は散策に出かけたり、本日宿泊するロッジ内で絵本や雑誌を読みながらゆったりとしたり、過ごし方はそれぞれでした。
「あいかわ森のようちえんでは五感で自然を感じながら、たくさん遊ぶよ♪」とはじまりのつどいで説明。
もちろん子どもたちには五感という難しい言葉はつかいません。
「触って、嗅いで、聞いたりして、いろんなもの・ことを発見しよう!」「とにかくあそぶよ!」と言いました。
村の中を親子で散策(以下、たんけん)し、初めはスタッフの方から「パリパリゾーンがあるよ!(枯れ葉などがあつまったところ)」と声をかけ遊びを促します。
たんけんが進むにつれて、大きな葉っぱや土色になったカリンの実、モグラの穴を掘ってみたりと、子どもたちから遊びが広がっていきます。
家族でのたんけんが終わり、大人は少し休憩。紅茶を飲みながらスタッフからのいろいろな火の起こし方を習いました。
広場のサクラの方や子どもたちの方を見ながら「こういう時間は落ち着きますね。」と漏らす方も。
子どもたちはさらに森の奥へと足を進めます。
「この建物の鍵はきっと森の奥にあるんだ!」と突如、開かずの建物の鍵を探しに行くというストーリーがはじまりました。
奥に進むにつれて、徐々に鍵のことは忘れて自然の中での遊びに引き込まれていきます。
分かれ道で「どっちに行こうか?」と聞くと「こっちの方がたんけんっぽいよ!」と子どもたちで道を決めて進みました。
お風呂と食事を済ませたら、夜もたんけん。
昼との違いを感じながら暗闇を歩きます。
親子で歩いていましたが「こわいよ。帰ろうよ。」とおびえる子もいました。
少しすると開けた場所に出ました。そこでは星がきれいに見えたので少し星のお勉強。
星を指さすと「プロキオン!」と星に詳しい子が答えてくれます。
どこからともなく「ホーホー」とフクロウの鳴き声がしたので、鳴き声のする方へ耳を傾けて貴重な時間を過ごしました。
2日目
朝は身支度から始まります。
「おはよう!!」と元気な子どもたちはシーツをたたみます。
朝ごはんをもりもり食べて元気いっぱいでアウトドアクッキングに備えます。
使った場所の掃除を終え、いざ野外炊事場へ。
メニューはピザ3種(マルゲリータ・コンビーフとポテト・はちみつ)とオニオンスープを作ります。
このメニューも五感を大切にしてほしいと考えたものです。
「手がこんなになっちゃった!」と表情から読み取れるような場面もあり、こねて楽しい・燃える音や焼ける音・漂う香り・そしてなによりも食べておいしいを感じながらピザ作りを楽しみました。
2日間でいっぱい遊びました。
いろんな発見があったことだと思います。
子どもたちは遊びの中から様々なことを吸収しています。
木に登っては自分の登れる範囲の限界を見極めたり、生き物をつかんではやさしくしないとすぐに動かなくなってしまうなど。
何で動かなくなってしまったのかは子どもと一緒に考えてあげてください。
「死んじゃうからダメ!!」とだけ言って果たして伝わるだろうか…
親子でのイベントでしたが、大人への配慮が欠けてしまっていたら大変申し訳ございません。
もしそうであれば、これからの将来を担う子どもたちのためという想いが強く出てしまったためです。
森のようちえんの活動は日本各地で行われています。
その中でもあいかわ森のようちえんに興味を持っていただけたら幸いです。
またのご参加お待ちしております。
初めてでも大歓迎です。
石川