彼岸花、と聞くと、どのようなイメージがありますか?
現代の日本では『彼岸』の日は祖先供養の意味合いがあります。
また、彼岸花そのものがよく墓地に植えられていることから、
彼岸花を『不吉なもの』『死』と結びつけることが多いようです。
彼岸花自体にも、『幽霊花』や『死人花』という別名があります。
これらの別名も、彼岸花が墓地で群生している様子が見れるからでしょう。
また、彼岸花が有毒である、ということも、マイナスイメージの一因かもしれませんね。
しかし実際に咲いている彼岸花をじっくり観察すると、
赤の色は艶やかで、雨に濡れているとなおさらです。
彼岸花は球根の毒性が強いことから、モグラなどの地中の小動物を
墓地に寄せ付けない役割があったといわれています。
また、根が強いため、積み上げた土砂が流れ出さないようにする役割もあるとか。
人や場所に歴史があるように、森や植生にも歴史があります。
そういった自然の特徴を、少し調べてみると、面白い発見があるかもしれませんね。
大谷リオ