このところパッとしない天気が続きます。
村の11時現在の天気は曇りで、涼しく過ごしやすいです。
部屋に入ると蒸し暑く、少し動くと汗が出てきます。
このまま気温が上がらずに秋になってしまうのではないかと思わせる気候です。
そんな中、村を歩いていると落ちたクヌギの葉に隠れてきれいな繭を見つけました。
これは着物などに使われる高級な繭、「ヤママユ」の繭だと思われます。
きれいな繭に目を奪われて、もうひとつの異変に気付きそびれそうになりました。
繭付きの枝を拾ったあたりを見ると、同じようにクヌギの枝が若い実がついた状態で何個も落ちています。
この不自然な落枝を調べてみると、「クヌギシギゾウムシ」の仕業だということが分かりました。
実を分解すると1mm程の卵が出てきました。
クヌギシギゾウムシは若いクヌギの実に産卵をした後に、実ごと枝を切り落としてしまうのです。
幼虫はその実の中で成長します。地面に落とすと幼虫にとって都合が良いのですかね。
疑問は新しい発見につながります。
今日は繭を拾ったおかげで、もうひとつの虫の存在を確認することが出来ました。
確実に命は受け継がれています。
虫好きには1度で2度おいしい発見となりました。石川
※最後の写真はヤママユの成虫です。