涼しい風が吹きショウジョウトンボが岩陰や草むらに止まっていた。岩に止まる真っ赤な方がオス、草に止まっているオレンジ色の方はメス。
道路を歩いていくと暑さに負けずヤナギハナガサの花が咲きキタテハが蜜を吸っていた。黒い服を着たハシボソガラスは暑そうに口を開けて御馳走がないか探していた。
森に入ると違った涼しさだ。大きなトチノキの葉が影を作り吹く風が穏やかで涼しい。アワブキの花も咲いていた。スミナガシやアオバセセリが見られることだろう。
見上げると大きなクワの実が紫色に実っていた。横浜の先生方の研修会でクワの実を味わったことがあったが、その日この森でアカショウビンが鳴きみんなで驚いた遠い日のことをクワの実の味とともに思い出しました。
センダンの木に花が咲き、何とも言えない爽やかな風を運んでくれた。アオスジアゲハが3頭現れ、楽しそうに戯れ合っていた。こんなに楽しげな蝶を見るのも久しぶりのことだ。
川縁から森の中まで歩いて見た。自然の中には未知なことや不思議なことが沢山隠されている。そんな事象を見つけることは、子どもたちにとっても大人にとってもきっと楽しいことだと思う。
吉田