降りしきる雨のにおいの中に、秋のにおいを感じました。よくよく見ると、キンモクセイが咲いています。最近では通勤途中でも、ふとキンモクセイの香りがただよってきます。秋が近づいてきたなぁ。とにおいで感じる瞬間です。
本日はそんな秋が本格的に入っていく合図でもある『秋分の日』。そもそも、秋分の日は何のためにもうけられたか、ご存じでしょうか?
『先祖を敬い、亡くなった方をしのぶ日』とされています。ふれあいの村でもお彼岸を象徴する『ヒガンバナ』が所せましに咲いてます。まるで、秋分の日に合わせて満開になったかのよう。
秋分の日は、明治時代に「秋季皇霊祭」といって、先代の天皇・皇后・皇親など、先祖をまつる儀式がありました。そんな皇霊祭が一般に広がり、秋分の日が国民の祝日としてもうけるようになりました。
同じように、春分の日があります。こちらも「春季皇霊祭」が祝日になったもの。皇霊祭は『春』と『秋』におこなわれていたのです。
春にはぼたもち、秋にはおはぎをお供えします。春と秋では呼び方が異なるのが不思議です。
先祖をまつる日となっている今日、祝日もなんのための祝日かを思い、過ごし、日本の文化をこれからも大切にしていきたいですね。
多田(らん)