本日は二十四節気七十二候では「天地始粛(てんちはじめてさむし)」という時季になります。
「粛」という字は、静まる、ひきしまる、という意味も持っているそうで、暑さが収まってくると空気が澄みきるような感じがしてきます。
本日は雨が降っているせいか、夕方になると肌寒く感じるほど。
植物は次の世代へのバトン渡しの時期のようで、山野草園のウバユリは種子を付けていました。
今はまだ緑色でみずみずしいのですが、秋の終わりごろになると水分は無くなり、外側も内側も乾いた状態になります。
時期がくると、上の方が割れ、ニンニクをスライスしたような種子が風に乗って飛んでいき、落ちた先が生きていきやすい環境なら、そこで発芽し、花を付け、また種子を作り飛ばし、新しい世代へと繋いでいきます。
秋は『実りの季節』とも言いますが、生命のバトンが渡されている時期でもあります。
種子を見る機会がありましたら、その種子の形や種子の広がり方なども調べて見ると面白いですよ。(大瀧)