1weekキャンプ、大きな事故・怪我なく無事に終えることができました。1週間を通してここまで安全にキャンプができたことは「自分の身は自分で守る」と伝え、子どもたち自身が意識して1週間過ごしたこと。スタッフ1人ひとりが子どもたちの体から心まで安全を守ってくれたこと。色々あいまっていた結果だと思います。
朝の掃除では、自分たちが使った部屋とみんなで使った共有スペース、班の物品を返却します。お世話になった物と場所。心を込めて片づけをしていきます。
「箸が一本ない…。どうしよう…。ごめんなさい。」と、たかが箸一本ではなく、「借りていたものをなくしてしまった」そのことに落ち込み反省をする子ども。その物に対する大切さも1週間で学んだことのひとつです。
掃除も分担して、協力をしてバッチリ!最後の共同活動が終わりました。
そして、班で食べる最後のお昼ごはん。地元の麺「せき麺」と「おいなりさん」です。みんなで食堂へ食材を取りに行き、いざいただきます!みんなでわいわい話しながら最後の食事を楽しみます。
ここで、皿の準備が自然と黙々とおこなわれていたり、薬味のねぎを取ったら「食べる~?」と他へ回し、それが自然とおこなわれていることなのですが、思いやり、そして仲が深まったからこそ、家族のようなやりとりも自然とおこなわれます。
最後に食堂へ一週間の感謝を込めて、みんなでお礼の言葉を伝えました。
そしてみんなと過ごす最後の時間。「おわりのつどい」です。各班の班長から感想を一言。「この班でよかった」「この班だからできた」「楽しかった」「協力できてよかった」など感想をみんなに伝えます。高校三年生の参加者は今年でラスト。色々な思いが込みあがります。
そして、1週間子どもたちを陰で支えてくれた本部スタッフ。誰か話すたびに、スタッフも子どもも目に涙があふれます。
班についたカウンセラーからは、班のメンバーへの思いと、全員へ思いを伝えます。
最後は職員からも一言。子どもたちからの真剣なまなざしと、涙で潤ます顔に、涙があふれ直視できませんでした。しかし、それぞれみんな自分の思いをしっかりと伝えてきました。
「これからも毎日1つでもTRYをしてほしい」
「40人の仲間がいることを誇りに思い、忘れずに生活をしてほしい」
「みんなの居場所はあるからいつでも愛川ふれあいの村に帰ってきてほしい」
私からはこの3つ。これからも心のどこかで覚えてくれることを願います。
解散の前に、互いに寄せ書きを書きあい「ありがとう」と伝えあいます。キャンプ最後の時間を感謝をこめて伝えあいました。
そしていよいよ解散の時。それぞれ別れを惜しみます。ただ、「バイバイ」ではなく「またね」で仲間を見送ります。班を越えて、ハイタッチや握手をかたく、強くかわします。
涙が止まらない子にまたもらい泣きをしそうになるスタッフ。「たくさんの学びを得たから頑張るね」と、帰ってからも1weekキャンプのことを胸に過ごすことを誓いました。
1週間を通し、さまざまなことにトライした子ども達。初めは「野菜を食べた!」「時間を守った」など、自分のことが中心にトライが積み重なっていきましたが、次第に「スリッパをそろえた」「手がふさがっていた仲間の荷物を持った」「頑張れって応援をした」などなど、仲間のためにおこなうトライが増えていきました。
そして、自分の頑張ったことよりも、仲間が頑張ったことをほめることが多い子ども達。さらには、自分が○○した。相手が○○してくれた。ではなく、一緒に協力をして○○をした。という言葉も増えていっていました。
初めて会った人と共に生活をすることは、簡単なことではありません。ストレスがたまることもあります。次のアクティビティのために、時間通りに班が集まることでさえ、一人が遅れると班に響き、全体に響きます。
しかし、その遅れを取り戻すために、個人が頑張るときも、仲間が手伝ってくれることもたくさんありました。
さらには、他人との生活で一番難しいことが「本音を伝えること」。これは弱音も甘えを含まれます。ただ一言「トイレに行きたい」それさえも班での活動がストップしてしまいます。ただ仲間は「いいよ~。焦らずね」と言ったり、「待ってるから大丈夫だよ」と、文句ひとついいません。
「自分も、困ったときに助けてもらっているからね。」「お互い様だよね~」「しょうがないこともあるじゃん」と、子どもが無意識に発する言葉一つひとつは何気なく発していても、重みを感じ、考えさせられます。
仲間に手を差し伸べること。夜の山に雨の中登ったこと。知らない子と話したこと。自分で自分の準備をしたこと。時間を守ること。頑張れと声をかけたこと。他の班とハイタッチをしたこと。自分たちだけで料理を作ったこと。話し合いをして意見をまとめたこと。
仲間に嫌だと思うことを伝えたこと。仲間に自分がやりたいこと伝えたこと。仲間と一緒に一週間を過ごしたこと。
さまざまなドラマがあり、その中でさまざまなトライがありました。
本当に、よく頑張ったことがたくさんありました。子ども達、スタッフに大きな拍手を送りたいです。
また、この1週間キャンプで眠れぬ夜を過ごした保護者の方もいらっしゃったと思います。
大切なお子さんを送り出していただき、本当にありがとうございました。
これからも子どもたちのトライは続きます。ぜひ、お家に帰ってから子どもたちのトライを応援していただき、達成した際には笑顔でほめていただきたいです。
今日お家に帰ってから、子どもたちはどんな話をして、どんな夢をみるのでしょうか。
離れていても、見えてなくても、これからも子どもたちのトライを心の底から応援します!!
いつでも愛川ふれあいの村に帰ってきてください。
まずは、さまざまな協力により、無事に終えることができ、感謝申し上げます。
また後日、1weekキャンプ中のエピソードについてはお伝えします。
多田(らん)
☆班の旗☆
本部
いっちー班
くり班
おさる班
かなぱん班