雨の村。本格的な梅雨かと思っていると、15時くらいから晴れ間が差し込んできました。雨の中であっても沢山の利用団体が来村しました。いつも利用者の方にどのように話をすれば、伝わるかを考えさせられます。そのなかのひとつが入村式です。
私は入村式で必ず言う事があるのですが、なかなか守ってもらえません。なにを守らないのかと言いますと、立ち入り禁止の場所やトラロープを張った柵を通過してしまう事です。皆さんもおわかりの通り、それらの場所は危険なので入らないようにという注意です。それなのになぜ守ることができないのかと思い、禁止さえた時の人の心理について調べてみました。
人はなぜ禁止されると、抑制されたことをしたくなるのか。この心理現象のことをカリギュラ効果というそうです。例えば、「誰にも言うなよ!」と言われると、無性に誰かに話したくなったことはないでしょか。この現象は、昔話にもたびたび登場します。「絶対に覗いてはなりません。」や「絶対に開けてはいけません。」と言われると、覗いたり開けたりしたくなりますよね。実際の話にしても昔話にしても禁止を破った結果、ハッピーエンドになると言う事はあまりないと思います。
上記のようなことがあるために、禁止事項をうまく伝えることは本当に難しい…。普段行っている工夫としては、なぜ?なに?を伝えることで利用者に理解を求めたり、実際に起きた事故・怪我を伝えたりしていました。
個人的には危ないことを体験してみることも大事だと思います。それは危険を体験することで、もう二度と同じことをしないという意識が芽生えるためです。しかしそれによって、重大な事故・怪我が起こってしまっては遅いのです。そのため、未然に事故・怪我を防げるように伝え方を工夫するように心がけていきます。楽しく安全な村での生活を支えていきますね。
石川(う~ま)