葉がたくさん付いた木々が風に吹かれ、気持ち良さそうに揺れていました。
葉が付き、新緑の季節を「若葉時(わかばどき)」ともいうようです。そしてこの時期に吹く風を「若葉風」や「薫風(くんぷう)」と言い、みずみずしい香りを運んでくることを指すようです。心地良い風が吹いている日には、外に出て風を感じてみるのも良いですね。
せきれい3の前あたりに「エゴノキ」があります。
この時期になると、「オトシブミ」が卵を産むために、葉をくるくると丸めています。これは卵を守る「揺籃(ようらん)」=ゆりかごです。
この葉を丸めたのはエゴツルクビオトシブミ(右写真)。体長は約2~3mmと小さく、葉の上に乗っていても気付かなくてもおかしくないです。
そんなオトシブミが自分より数倍も大きい葉を数時間、または1日かけて丸めていきます。
産卵の為に、一生懸命葉を丸めるオトシブミ。我が子がしっかりと成長できるようにゆりかごを作る姿は昆虫も人間も一緒ですね。
種類によって見られる時期はさまざまですが、初夏・夏あたりが見る機会が多い時期です。お出かけになった際には、葉を見てみてください。ゆりかごが見られるかもしれませんよ。(大瀧)