本日からゴールデンウィーク!遠方へおでかけしている方も多いのではないでしょうか。高速道路も次第に渋滞し始めているようです。
先週に開催した主催事業「キッズキャンプ」から一週間。参加した子どもたちはどんな休日を過ごしているでしょうか。
4月23~24日(1泊2日)でおこなった『キッズキャンプ』。新小学1年生~4年生57人があつまりました。
子どもたちにとっては『初めての挑戦』がたくさんつまったキャンプ。
そんなキャンプ中の子どもたちの様子を少しご紹介します。
2日目におこなった『野外炊事』。メニューは『カレー』と『フルーツポンチ』の2品。
カレー作りでは、火おこしや包丁で野菜を切るなど、子どもたちにとって未知の世界がたくさん待っていました。
まず、班の中で火起こし係と食材係に分かれ、レクチャーを聞く子どもたち。火起こし係の子どもたちは少し緊張気味…。「火起こしなんて初めてだよ…」「火って怖いなぁ~」「どうやったら火が起きるの?」ドキドキや不安や疑問がいっぱいです。
「火を起こすために必要なものはなんでしょう?」
「新聞紙!」「薪!」「マッチ!」「空気!」一生懸命考えて答えます。
「みんなが答えてくれたものの、ひとつでも欠けると、火はおきないんだよ。」「えー?!そうなの?!」真剣なまなざしで話を聞きます。
燃える要素で大切な、空気がしっかり通る薪の組み方をレクチャーを聞き、火は小さいものから大きくなるまで焦らず育てるというポイントを伝え、火起こしに対する心得と技をばっちり習得!
最後の質問タイムでは「火を小さくする場合はどうするの?」「火をつけたあとのマッチはどうするの?」と、細かい所まで確認。子どもたちの真剣な思いが伝わってきます。
そして、いざ火起こし開始!マッチをつける練習では「失敗したらどうしよう…」という声が。「失敗したら、どうして失敗したかを一緒に考えよう!そして、もう一回やればいいんだよ!」そんなスタッフの一声が子どもたちの後押しになります。
「火は下から上にいくから、マッチは新聞紙の下から…」呪文のように小声で何度も唱えながら、緊張の面持ちで火をつけます。
最初は小さな火だから、大きくなるまで、じっと見守る。そんな待っている間も「がんばれ~」と、祈りを炎に届けます。小さな火から薪に火がついたら成功!「やったね!」と、一緒に火をつけた仲間とハイタッチ。
火が小さくなったと思ったら、「薪を足そう!」と、考えて薪を足し、どのくらいの太さの薪で、どのくらいの大きさの火がおきるかも加減がわかってきました。
薪を足したあとに、うちわであおいで風を送ると、火が大きくなりました。「空気って本当に大切なんだねぇ~」子どもたちの大切な気づきです。
「火って暖かいね~」「ガスコンロって便利なんだね」「薪を足さないと消えちゃうんだ!」実際に火おこしをしてみて、気がつくことがたくさん。普段の生活では『当たり前』の事でも、実際に体験してみるとその難しさや、大切さに気がつきます。
これが『体験学習』のいいところ。知っていることでも『知識を体験する』ことで、初めて身につくことにもなります。さらには、ちょっと危ないかも?と思うことへのチャレンジは、「危険予知能力」や「チャレンジ精神」を養うことにもなります。
今回の野外炊事では、初めての包丁でのチャレンジや、ほとんどの子どもが缶切りで缶を切るという初挑戦をしました。
この体験の機会を与える場、また、その機会にチャレンジする後押しをする人、失敗しても「大丈夫」と声をかけてくれる人、できたら一緒に喜びを分かち合う仲間、「すごいね!やったね!」と声をかける人。
さまざまな人の支えがあって、自信がつき、子どもは成長していきます。子どもにとっては毎日がチャレンジの日々。是非とも、これからも恐れずチャレンジし、ともに応援してくれる仲間や大人がそばにいてくれると嬉しく思います。
ふれあいの村も、これからずっと挑戦できる体験学習の場を、提供し続けていきます。改めて、大人たちも子どもたちから多く学んだキャンプのヒトコマとなりました。
多田(らん)