どこを見渡しても咲いている花が目につきます。特に今年は『フデリンドウ』の花をあちらこちらで見ることができます。
フデリンドウは蕾が筆先のように見えるため、この名がつきました。咲いている花は、ひとつの茎に多くの花が咲くため、手のひらサイズの花束のように見えます。
隣には『タンポポ』が群生しており、ハチがせっせと花粉を集めていました。よく見ると…足はまっ黄色!しゃがんで見ると、他の虫たちも蜜を吸いにやってきていました。
さらに、目を移すと『キランソウ』が所狭しと咲いています。薬草でもあるキランソウは別名『ジゴクノカマノフタ』と呼ばれており、病気を治し、地獄のカマに蓋をすることからこの名がつけられています。
足元を見ると、まだまだお花がたくさん。こちらは『タチツボスミレ』です。一輪だけでも美しいですが、このように群生すると小さな花畑のようでより一層、見て楽しむことができます。
こちらは『ヤマブキ』。まさにヤマブキ色をした花ですが、春の季語として古歌にも好んで歌われています。また、「ヤマブキ色のお菓子」と、小判の隠語としても使われていたようです。
木を見上げると、『ハルニレ』の若葉が美しく光に透けて輝いています。若葉といえば若草色ですが、このハルニレは黄金色なのです。この美しい輝きから、この時期のハルニレを求め、来村される方もいるほど。
野外炊事場の『八重桜』も花開き始めました。八重桜を見ると「桜紙」が頭に浮かびます。薄いピンク色の紙で作った花飾り。入学式を思い出しますね。
一面鮮やかな花が咲き、村内が春色に染まっていますが、芽吹きたての若葉も美しい!!
触ると柔らかく、みずみずしいその葉は、光に透けると輝きを一層増します。この時期にしか見ることができない若草色に染まった村内。
今日も登山の方や、自然観察に多くの方が足を運んでいます。ぜひ、多くの方に春色に染まったふれあいの村を楽しんでいただきたいです。多田(らん)