スイセンの葉に限ったことではないですが、多くの植物の葉は水滴をはじいているため、宝石が乗っているかのように見えます。
水をはじく現象はなぜ起こるのか…。
葉の表面には、『クチン』と呼ばれる水を通さない蝋があり、さらにその上に『ワックスの粒』があります。この2種類で『クチクラ層』となり、水をはじいていたり、水滴がボールのようになったりする現象の理由です。
このクチクラ層やワックスは、時間が経つにつれ雨などで取れていくので、葉に水滴がついていない、という状態であればまだまだその植物は元気!という証拠。反対に、あまり水をはじいていない、ということであれば、その植物は何年も生きているということが分かります。
植物が若いのかそうではないのか、を知る手段としても使えそうです。
ぜひ、雨の翌日など雨粒を観察してみてください。(大瀧)