そんな夏の終わりですが、セミの鳴き声も次第に少なくなってきました。ただ、抜け殻はしっかりと木や葉についたまま。これだけ多くのセミが羽化し、うまく子孫を残すことができたでしょうか。
誰もが一度は目にしたことがある『セミの抜け殻』。この抜け殻からさまざまなことがわかります。
ふれあいの村にはアブラゼミが多く生息していますが、今日見かけた抜け殻はアブラゼミとは違ったものの様子…。調べてみると『ヒメハルゼミ』というセミだとわかりました。
アブラゼミの抜け殻と比べてみてもわかるように、小さなセミで、羽も透明なため探すのは至難の業!ただ、セミを探すのに手がかりといえば『鳴き声』。ヒメハルゼミは「ヴィーン‥ヴィーン…」と鳴きます。もしかしたらまだいるかもしれないと期待しつつ、耳を澄ませて過ごしてみます。
さて、あちこちからアブラゼミの抜け殻を取ってきました。とってきた後に、ある目印を元に2種類に分けてみました。それは『性別』です。
抜け殻の腹端下面を見ると、性別がわかります。よくよく見ると、メスには産卵管がついているため、尖がった針のようなものがついています。とてもわかりやすい目印なので、抜け殻を見かけたら、是非チェックしてみてください♪
昨年はニイニイゼミの羽化も見ることができました。
(写真は昨年の様子)
『セミ』といっても、鳴き声からも抜け殻からもわかるように、さまざまな種類のセミがふれあいの村にいて、夏を賑やかにしてくれました。主催事業『1weekキャンプ』に参加した子どもも、「セミが応援してくれているように聞こえた!」と、元気をもらったようです。
今年のセミが残した子孫に、また会えるのは約7年後…!!東京オリンピックが開催しているころにはまだ土の中ですね。また会えることを楽しみに、秋を迎えたいと思います。
多田(らん)