植物も夏の太陽からたっぷり栄養をもらい、子孫を残すための準備に入っています。
かわせみ棟の池横にあるカエデ科の『イロハモミジ』。先端の葉が少し赤みがかってきました。
よくよく見ると、種がたくさんついています。
イロハモミジより大きい種が『トウカエデ』の木。しらかば棟の横にたくさん植わっています。同じカエデ科の仲間である木は他にもたくさんあり、この羽がついたような変わった形の種は『翼果(よくか)』とよばれています。
羽がついていることで、くるくる回ります。そして、滞空時間が延び、空中にとどまっている間に風に遠くまで運んでもらえるようになっています。強い偏西風が吹く地域に多く生息しているカエデ。偏西風や季節風を利用して子孫を残そうと考えた知恵なんですね。
まだ緑色の種ですが、茶色くなった頃には軽くなり遠くへ飛んでいくようになります。
愛川ふれあいの村に、このカエデの種をモデルにしたクラフトがあります。実際に作ってみると、羽のちょっとした角度や向きで回り方が変わる事を知ることができます。そして、子孫を残すための知恵である羽が、いかにバランス良くとれているかがよくわかります。
みなさんも、モミジやカエデを見る時、紅葉の美しさはもちろん、知恵から生まれた種を是非観察してみてくださいね♪
多田(らん)