本日は朝からしとしと雨。もやに包まれた村内は寒く、静まり返っています。そんな静かな村内ですが、何やら陽気な音楽が耳に入ってきました。昨日から1泊している『コハダン・ジ・コンタス神奈川支部』の皆さんです。
皆さんがおこなっているのは『カポエイラ』。ブラジルの無形文化遺産としても指定をされている、武芸です。(カポエイラについて→コチラ)
格闘技でありながら、勝敗を決める。ということはなく、ダンスを交えたような楽しむ要素が入っています。複数の楽器で奏でる美しい音楽と、周りで囲んでいる人が歌うあたたかい歌が特徴です。
皆さんが作った輪の真ん中に、2人が『jogo(ジョゴ)』というゲーム(試合)をおこないます。3つのスタイルがある中で、今回の宿泊では『アンゴーラ』というゆっくりとした動作が特徴的なスタイルでゲームをおこなっていました。
繰り出す技と、かわす動きを互いに会話せず、空気を読み取って交し合っている姿に思わず見入ってしまいます。会話でわかり合うのではなく、相手の表情や空気を読み、体で感じとり、コミュニケーションをとっているのだな。とも感じました。
なにより、子どもから大人まで楽しめ、うまい下手は関係ない!という所が良いなぁ。としみじみ…。級によって帯の色が異なりますが、うまいから級が上がるというわけではなく、楽しみ、長く続けるほど級が上がっていくそうです。
言葉で表現しなくとも、体や歌や音楽で自分を表現でき、人との輪が広がるカポエイラ。皆さんのお陰で、他国の伝統文化を知ることができた、暖かい1日となりました♪
多田(らん)