「これ、落ちていたよ~」
と事務所に地元の森林インストラクターの方が持ってきたのは小さなものでした。
大きさは小指の爪ぐらいの大きさ…。
手渡されたのは、とっても軽いもの。
「たぶん、アカボシゴマダラの終齢幼虫だよ。」
手のひらにあるはずですが、軽いので何も乗っていないような感覚でした。実際に手に取ると本当に小さい。
一体どうしてこんな小さいものを見つけられたんだろう、と思わずびっくり。
いつも「何かないかなぁ」と思って自然の中を観察しながら歩いているからこそ、見付けられたのではないかなぁと思いました。
まるで「ヘルメット」のように頭の部分だけが綺麗に残っています。
二本の角からは、小さな突起がトゲのように出ていました。
顔の横からは三本ずつのトゲ。まるでヒゲのようです。
つまんでみると、少し固い…。力を入れず、そっと持ち上げると壊れることはありませんでした。
アカボシゴマダラの幼虫は、11月ごろ、ブログで紹介していました。→こちら
11月にはまだ小さく、頭の角は短かったようです。
また、顔もはっきりしておらず、一体どこに目があるのか
口があるかも見分けられませんでした。
今は脱皮して美しい姿となった夏型のアカボシゴマダラが樹液を吸っている様子が
運が良ければ見られるでしょう。
同じ場所にずっといるから見られる昆虫たちの変態の様子。
いつもミクロな視点があるから発見できる自然界の落し物。
もっともっとミクロな視点を持ちたいなぁと思いました。(葉)