職員研修の内容は『インタープリテーション』の実技講習。愛川ふれあいの村の自然ガイドを行うための研修です。『インタープリテーション』とは、直訳すると『通訳』。自然と人を繋ぐ役。そんな意味があります。
始めは【はなはな】といってフィルムケースの中に入っている物を見ずに、香りだけで当てるアクティビティ。「なんだろう?」と何度も嗅ぎ直しながら、村内にある植物を想像し答えます。村内あちこちにあるものや、これは何だ?!と、職員でも悩みつつ答えます。
知っているけど、鼻だけを使って当てるのは意外と難しい。嗅覚を意識したアクティビティとなりました。
次は【アニマルトラッキング】といって、この雪を使って動物の足跡を探していきます。鹿の足跡を見つけ、跡を追っていくとエサを探すために、雪をかいた跡を発見!
その後は足跡の見分け方やそれぞれの跡の特徴、トレースを観察し動物の歩き方などを学びました。
野外炊事場までいくと、イタチの足跡を発見しました!鹿、猪、モグラ、タヌキ、キツネ、など村で時折見ることのできる動物の話も交えながら学習しました。
そして、雪の上に落ち葉や枝が落ちると沈んで跡が残るのですが…温かいからなのかな?と思いきや、葉の重みで沈むそうで…。きっと街中でも見られる光景のはず。歩くときは足元を見ながら歩いてみたくなりますね。
他には【同じもの探し】といって、10種類の自然物を10秒間見て覚え、同じものを10分間で探してくる。という、記憶力が試されるようなアクティビティや
【スキヤキハイク】といって、鏡を上に向け、鼻頭に当て、空を見ながらいつもとは違う視点を体験できるアクティビティをしました。
最後は村でたま~に見ることのできる日本リスのお話。雪の中、エサであるドングリを探すために雪を掘るのですが…手や頭を上手に使って掘る!とのこと。頭がクラクラしそうな話や、外来種のタイワンリスについて学びました。
ぐるっと村内を一周し、ふれあいの村にある自然で知れること、学べること、感じられることを利用者の方に伝えるための手法を学びました。
最後はふりかえりをし、インタープリテーションとは?自分がガイドするときは?大切なポイントは?など、ポイントをかいつまんでの説明をしながらまとめをしました。
どの季節でもふれあいの村の自然を楽しんでもらえるために、職員の自然ガイド技術をさらに高めていきたいと思います。
そして、午後は26年度新規アクティビティになる『メガソーラーウォークラリー』の実踏をおこないました。愛川ふれあいの村から、25年度5月に開所した県営のメガソーラー発電所へ行くウォークラリーを作成しました!
コマ地図に間違いがないかなど最終チェックをし、4月から新規アクティビティとして提供いたします。20分コースと、35分コースの2種類あるので、是非ご活用していただけたらと思います♪
多田(らん)