丸太の皮を剥がすと、彫刻刀で彫ったかのような模様があります。これは、木に産み付けられた幼虫が木を食べた痕=食痕です。
この食痕をよーく見てみると、細い線がだんだんと太くなっているんですね。それは木を食べながら進んでいるので、線の太さから成長していることが分かります。ちなみに木の皮の内側を食べているので、皮を剥がしてみないと模様ができているのかどうか分からないのです。
木の皮の内側で過ごす=外敵に見つからない。さらには食料もあります。自然界に生きる昆虫にとって、こんな優良物件は他にないですよね。
自然界の生きる知恵は多種多様です。他にもたくさん生物がいますが、見つけたらその都度、お伝えしていきたいと思います。(大瀧)