愛川ふれあいの村にはトチノキがあります。場所は、かわせみ棟のさらに上にある「山野草円」とせきれい1の間です。
国語の教科書で紹介されていることもある『モチモチの木』とは、このトチノキのことをいいます。
なんでモチモチか、その秘密はこのトチノミにあります。トチノミは、「栃餅」の原材料です。クリにそっくりだけど、とっても固いのです。このまま、舐めてみました。味は苦く、エグくて食べられたものではありません。
その苦さはサポニンという成分が含まれているから。食べるためには何日も水にさらし、乾燥させ、さらにまた水に戻し皮をむいて茹でて、木灰処理をして、さらに…と、食べるためには手間と時間がかかります。
しかし、昔の人にとっては大切な保存食でした。あまり不作にならない、実が大きいから、保存がきくから…など良い点はたくさんあったそうです。トチノキは全体的に大きく、背も高く、葉っぱは人の手のひらぐらいです。トチノミは見た目がクリに似ていますが、クリよりも大きいので間違えることはなさそうです。実際に食べたことはありませんが、食べてみたいものですね。(葉)