今年のテーマは「1weekスター☆」ということで、毎日自分のキラリと光った瞬間と、仲間のキラリと光った瞬間を探していきました。毎晩、班で集まるふりかえりの時間には日記を書き、見つけた「スター☆」を互いに発表し合います。「キラリと光る瞬間」とは具体的にどういったことか、初めは子どもたちは頭を悩ませながら考えていました。
次第に「登山で辛かったときに励ましてくれた!」「火をおこすことができた!」「仲間が困っていたときに助けた!」「つけっぱなしの電気を消した!」と、具体的な言葉が出てくるようになりました。自分の良いところ、仲間の良いところを意識して見つけることによって、無意識にしていたことが「いいことだったんだ!」と、気付き、発見するきっかけとなったようです。
ガラリと雰囲気が変わった3日目には全員がロッジを出入りするたびに「ただいま~!」「おかえり~!」「いってきまーす!」「いってらっしゃーい!」の声が響き、夜のふりかえりの時間では、班の中で共有をするだけではなく「みんなの前で発表したい!」という意見が出て、それから毎日みんなの前での『スター☆発表タイム』ができました。
自分の班だけではなく、他の班やスタッフのスター☆を見つけて教えてくれる姿は周りを気にして見ることもできるようになってきた、日々成長している証でもありました。
創意工夫する場面も多く見られ、イカダ作りでは班の個性溢れる形が完成し、材料だけを渡され、自由に作った野外炊事でも班の色がハッキリとでていました。個人個人の個性が、班それぞれの個性となり、今年の1weekキャンプの色となっていきました。
みんなで最後に過ごす夜では、1週間をふりかえりました。その中でも互いの良いところを褒め合ったり、1週間の思いを口にし、互いの本音を聞き合うことができました。将来の夢を語る子にはみんなからのエールをもらい、別れが寂しく涙流す子も多かったのですが、笑顔で「絶対にまた会おうね!」と、強く約束を交わしていました。
班を越えた関係は、次第に友だちから仲間へ、仲間から家族へとなっていきました。何よりも「誰かのために、何かのために」動く姿が印象的で、自分がよければあとはよし!という考えは誰一人としてなく、自分のことが終わったら、周りを見て助ける、声を掛ける、共に過ごす家族のために懸命に動く姿がありました。
夏休みに過ごした最高の1週間。最後にそれぞれが書いた作文でも1人ひとりの思いを読み取ることができました。1週間で得た技術、知識、考え方、思い、発見、仲間、家族。さまざまなことを、これからも大切にし、1weekだけの思い出で終わらず、日常でも活かしていってもらえると嬉しく思います。
11月10日日曜日に、愛川ふれあいの村でおこなう『紅葉まつり』で1weekキャンプ同窓会をおこないます!また会えるときまで、元気で、会ったときにはまた少し成長したみんなに会えることを楽しみしています!
OKですかっ?! 多田(らん)