ひのきの棒、杉の板、抑えの棒とロープを使います。
火おこしというと、一人で手をすり合わせる「キリモミ式」のイメージがあるかもしれません。
しかし、ふれあいの村の火おこしは「ヒモギリ式」で最低3人いないと火をおこすことができません。
なぜなら、火おこし体験のねらいは「火をおこす」事だけはなく、3人以上の班・グループで「協力すること」を目的としているからです。
「日本宇宙少年団 相模原支部」の皆さんにはまた別の目的があるようです。
「火おこしは木と木の摩擦、炎色反応など様々な「科学」が含まれている。そんな日常の「科学」を知ることで「宇宙」 を学ぶことができるんです。」と、団のリーダーが教えてくれました。
手も足も限界ぎりぎりになるまで頑張った結果、小さな小さな火種ができました。
せっかくの火種が消えないようそーっと息を吹きかけ火種を育てます。
麻ひもをほぐしたもので火種を包み、
細く長く強く「フーーー」と吹き付け、煙がモクモクと出てくるともう点火の合図。
パッと火がつくと同時に歓声が上がります。
苦労してつけたからこそ、火が尊いものに感じます。逆に普段の生活がどれほど便利なものかも感じられたはずです。
最後はリーダーたちにも手伝ってもらって全ての班で火をおこすことができました。
自作のロウソクに火を移して並べます。小さな小さな火。でもみんなで協力した大きな大きな火です。
いつの日か、この小さな火で学んだ大きな夢が宇宙につながることを信じています。 林田(まぁぼ)