ふれあいの村の中で、よく利用者の方から「あれ、なんですか??」質問される木があります。『ドイツトウヒ』です。
マツ科のドイツトウヒですが、見た目が少し変わってます。葉がしだれ落ちているのです。「おばけみたい~」「なんで垂れているの?」と、子ども達の興味をそそる木になっています。
ドイツトウヒはヨーロッパ原産の木で、クリスマスツリーによく使用されます。バイオリンの表板や、ピアノの響板にも使用されることがあります。
さらに『黒い森』と聞くとピンとくる人がいるかもしれません。ドイツ語でシュヴァルツヴァルト。日本語では黒い森と呼ばれているドイツの観光地があります。
樹木が太陽をさえぎり、昼でも真っ暗な森を、紀元前後にこの地に達したローマ軍が、黒森=シュヴァルツヴァルトと名付けました。霧が立ち込めると、グリム童話に出てきそうな不気味であり神秘的な森になるそうです。
ドイツトウヒは世界的に見ても、ほとんどが人為的に植林されたもの。自然分布は、ほとんどこのシュヴァルツヴァルトにしかないともいわれています。
【昔】 【今】
ふれあいの村のドイツトウヒも植林されたものですが、昔は10本近く植わっていました。今は数本しかありません。
数少ないドウイツトウヒですが、その中でもこの不思議な形の松ぼっくりを食しにくる動物がいるようです。ムササビやリスです。食べ痕と思われる松ぼっくりが木の下に転がっていました。
運が良ければ見ることができるかも!そんなことを願いながら静かな夕暮れ時に観察しようと思います♪
多田(らん)