今回は16家族の方にご参加頂きました。
初めて会う家族ばかりなので、まずは緊張をほぐすため簡単なゲームを行います。
良い感じにリラックスした後は、各班で集まり自己紹介タイム。
自分の名前と呼んでほしいあだ名、そして、家にある防災グッズを発表しました。
ペットボトルの飲料水やチョコレートなどのお菓子など皆さんキチンと備えているようです。
アイスブレイクの次は『木の名札作り』
名札は、他の家族とのコミュニケーションが取りやすくなったり、迷子などの発見が早くなったりなど、避難所での暮らしの中でとても有効な道具です。今回は木の板を使って名札を作ります。
紙ヤスリでやすり表面を滑らかにし、自分の名前や好きな絵を描いて、世界に一つだけの名札を完成させます。
お昼ご飯を食べた後は、講師の古池佳子さんを招き、様々な災害を想定し、「この後あなたならどうするか。」を考えるゲーム。『クロスロード』を行います。
「避難所で食料を持っているのは自分だけ、その食料を食べますか?」などの問いにYES or NOのカードを出して自分の意見を発表します。
究極の状況で、自分ならどうするか。YESしか考えられないと思っていても、NOの意見を聞いて、「そうゆう考えもあるのか」とハッとする参加者もいました。
このゲームに正しい答えはありません。状況により答えは変わってきます。
上のように細部まで設定が無い問題では、どのようなシュチュエーションか自分が想像するしかないのです。そのような様々な状況とその答えを共有することで、様々な状況を想像できるようになるのです。
講師の古池さんのお話では、
被災時に自宅が無事な場合は、出来るだけ避難所に避難するのは避けて、出来る限り自宅での生活を続けられる環境を作ることが大切になってきます。
避難所での生活は想像以上に負担のかかるものす
隣の人のいびき、床の固さや冷たさ、その様な環境で暮らすのは心身に負担がかかるのです。
その後は『避難所体験』です。
避難所での暮らしを想定して、寝床になる生活空間を作ります。
限られた材料を使い、周りの家族と相談して寝床の形を決めていきます。
ダンボールが倒れてしまったり、テープが剥がれてしまったりしながらも試行錯誤し、寝床が完成していきます。各家族個性的な寝床が完成しました♪
子どもたちは大はしゃぎで喜んでいます。少しテンションが上がり過ぎて一部作り直したのは…、見なかった事に。
今日は避難所での寝泊りを想定しているので、夕ご飯は炊き出しです。洗い物が少なくなるように、食器にはポリ袋やサランラップをしき、汚れないようにしています。
アルファ米の予想外の美味しさに「普通のご飯と同じだ」とみんなビックリです。
ご飯を食べて、入浴をした後は本日最後のプログラム『フリータイム』です。
災害時に使えるクラフトをみんなで作ります。
作るものは『新聞紙サンダル』と『ビニールカッパ』の2つ。
それぞれ職員の説明を聞いて作っていきます。
新聞紙のスリッパは、地震などでガラスが割れた時、足を守るために有効です。
ビニールカッパは雨やホコリから身を守ってくれます。
カッパとスリッパを履いて寝床にもどる子ども達が、見ていてほほえましく感じました。
明日は『サバイバルクッキング』
貴重な水を無駄にしないで、できるだけ洗い物の少ないように工夫したクッキングです。
それでは、本日はここまで、
参加者の方々は良く眠れているのでしょうか。
明日も楽しい活動にしたいと思います!
天野あまがき