真ん中に映っている小さな点がミスジマイマイです。
見ていただきたいのは、周囲が真っ白な壁であることです。
雨上がりになると、白い壁をカタツムリが這っています。
彼らはなぜ、白い壁に集まるのでしょうか?
答えは、彼らが背負っている殻にあります。ヤドカリは自身の背中の殻が狭くなると
引っ越しをしますが、カタツムリは自分と一緒に殻が成長していきます。
殻を成長させるために、カタツムリたちは多くのカルシウムを求めているのです。
石灰が含まれる漆喰を使った壁は、絶好のカルシウム補給ポイント。
私が子供のころは、もっとたくさんのカタツムリが集まっていたような気がしますが、
最近めっきり見なくなりました。梅雨と言えば、アジサイとカタツムリだったのですが…。
今年は梅雨の期間、雨そのものが少なかったですね。
カタツムリが少なくなっても、私たちの日常生活に影響はほとんどないと思います。
しかし、いなくなってから気づいても、取り戻すのは容易ではありません。
森や林は日々その顔を変えます。
足を止めて周囲を観察してみると、細やかな変化に気づけるかもしれませんね。
大谷