きれいな花や食べることのできる植物はお店で買うものと、私たちは思ってしまいまいがちです。
でも、村の中を歩いていると、その考えは必ずしも正しくないことに気づかされます。
夏の間、いちばん目立つのは、ユリの花でしょうか。
しっかりとした緑の茎の先に咲く白い花は、大きさといい、
形といい、花屋に並んでいるものと遜色ありません。
いっぽう、目立たない日陰にひっそりと生えているのは、
ミョウガです。
普段は薬味用にパック詰めにされているものを見るくら
いですから、地面からニョキッと生えている姿はなかな
か新鮮です。
人間の長い営みの中で、自然に生えていた植物の中から
美しいもの、有益なものが選ばれ、改良を加えられて、
観賞用の花や野菜として栽培されるようになったのですね。
改めて、自然の恵みに感謝の気持ちがわいてきます。
ただし、こうした植物も愛川ふれあいの村を構成する自然の
一部です。
もし、きれいな花やおいしそうな野草を見つけても、切り取っ
たりしないようにしてくださいね。
かなやま(じいじ)