はじまりの時間が近づくにつれて、徐々に参加者の方の姿が見えてきます。
最初は、大人の方も子どもたちも緊張した面持ちです。
はじまりのつどいを実施し、じゃんけんや体を動かすゲームを行うことで次第に心と体の緊張がほぐれていったようで笑顔があふれていました。
特にみなさんの笑い声が聞こえてきたのは、「焼売じゃんけん」。グーは肉焼売、チョキはカニ焼売、パーはエビ焼売とさまざまなポーズと声色を使って楽しみました。
昼食を食べた後は、家族みんなでやる防災ゲーム「クロスロード」です。
班ごとに分かれて、いろいろな状況を考えながら「YES」「NO」の答えを決めていきました。なぜその答えにしたかの理由を班のみんなの前で発表してもらいます。大人の方はもちろんですし、子どもたちもみんなの前でなぜその答えにしたかの理由を発表することができていました。
そして、メインイベント「避難所体験」です。ダンボールを使い、一晩を越す空間を作ってもらいました。
始めは、寒さに備えてかダンボールのほとんどを床に敷いていたみなさんですが、次第に壁や天井などをつくり、個性豊かなプライベート空間が完成していました。中には、隣の家族の方と一緒に壁を共有して使い、ダンボールを減らす工夫をしている家族の方もいました。
衣食住の「住」ができたのでこの後は、「食」の体験。炊き出し体験です。メニューは、豚汁にアルファ米、リンゴにサバ缶です。
水を節約するために、お皿にラップをはりできるだけ汚れないようにして洗いものがでないように工夫をします。食堂特製の豚汁を食べたみなさんの口からは「おいしい」という声があふれていました。
夕食後はお風呂です。
中には実際の避難所を考えて、お風呂に入らずに自分たちが作った場所で休憩をしている家族の方もいらっしゃいました。
お風呂の後は、普段の家族の中で災害が起きた場合のことを考えたり、災害時に使うことができるクラフトでダンボールスリッパを作る予定です。さぁ、みなさんが作ったプライベート空間で快適に過ごすことができるのでしょうか。明日のみなさんの表情が楽しみです。鷲山わっしゃー