何やら今日の村も冷え込みます。
天気予報通りに雪が降るのではないかとおもわせる気候です。
私たちは寒いと洋服をたくさん着ますよね。
しかし、樹木を見ると葉を落としてなんだか寒そうです。
寒い冬こそ、葉をいっぱい茂らせて暖かくしたほうがいいのではないか?と思いませんか。
樹木はどうして葉を落とすの?
樹木(正確には落葉樹)が葉を落とすのは、水分不足を防ぐためなのです。
寒さが厳しくなるか、乾季に入り水分の吸収をしにくくなる時期に葉を落とします。
葉はその裏にある気孔(くちびるの様な形の穴)から水分を蒸発させる働きがあり、葉を落として水分不足を防いでいます。
また、日照時間の短い冬季は光合成の効率が下がり、十分に栄養をつくりだすことができなくなります。
更に葉を付けておくと、葉を元気に保つためにエネルギーをたくさん消費します。
こういった理由で葉を落としているのです。
村の中には70種ほどの樹木が生えています。
この時期になると冬に向けて樹木は葉を落とし、落ち葉のじゅうたんが広がります。
村に来れば、落ち葉を踏みしめた感触や大きさ、形、色の違いを楽しめますよ。
寒くなると樹木はなんで裸になるのか。
人はたくさん洋服を着るのに。
そんなことを疑問に思ったことはないですか。
「樹木はちゃんと意味のあることをしているんだ!」ということが分かると自然観察が楽しくなると思いますよ。
生き物によって冬に向けての準備が違うんですね。
石川