雨上がりで目にするものは、葉についた水滴です。宝石のようにキラキラと輝いています。この輝きは、葉が水滴をはじいているから…。そんな当たり前の光景。ではなぜ、葉は水滴をはじくことができるのでしょうか。
葉は、太陽光や水の他に、人間と同じで酸素を必要とします。酸素は葉の表面から取り入れているため、葉一面が濡れていると酸素を取り入れることができず、困ってしまいます…。
そこで、葉の表面には、細かい毛(じゅうもう)がびっしりとはえています。目視で確認することができないほどの細かい毛。1mmよりも、もっともっと細かい毛です。
その細かい毛が、水を押し上げることで空気がたまり、葉の表面が濡れずにすみます。さらに、水が表面張力によって丸くなり、葉から転がり落ちる仕組みになっているのです。
これもまた、環境に適した葉の生き抜く知恵のひとつです。葉の中でも特にはじくのが『蓮の葉』。葉を参考とした傘や雨具などが多くあり、人間の生活の一部で自然の知恵が活躍しています。
自然界から学ぶことはたくさんあります。その学びは「なぜだろう??」という疑問から調べ、知り、知識となります。初めて目にしたことはもちろんですが、普段当たり前のことに対しても「なぜ?」と思うことで新しい発見があります。
皆さんの身近には、どんな些細な「なぜ?」が潜んでいるでしょうか…。多田(らん)