山を見上げながらも、ふと足元を見ると『虫取り撫子』が咲いていました。
可愛らしく、可憐な花なのですが、なぜこんな変わった名前がついているのでしょう…。
「虫取り」と名がついていますが、実は食虫植物というわけではありません。茎の部分から粘液が分泌され、粘液に虫がくっつくことからこの名がつきました。
では何のために、粘液を出すのでしょうか。
諸説ありますが、受粉に与らず蜜だけとっていく虫がよじのぼってくることを防ぐための、防衛策ともいわれています。
そんな姿から、花言葉は「誘惑」「しつこさ」「未練」と、何やら昼ドラにでも出てきそうなキーワードが並んでいます。
何気ない一輪の花でも、名の由来、花言葉などの内容から第一印象がガラリと変わることがあります。もしかしたら、人間にもそういったところがあるかもしれませんね。
多田(らん)