体育館の横を歩いていると、『白梅』のいい香りが漂ってきました。しかし、白梅だけではなさそうなこの香り…。白梅の隣に植わっている『サンシュユ』の木です。
甘い香りに誘われて、虫たちも蜜を集めにきています。春先に黄色の花が咲くサンシュユは、別名『ハルコガネバナ』ともいわれています。
秋には真っ赤な実をつけることから『アキサンゴ』『ヤマグミ』とも呼ばれています。ふれあいの村でも、秋になると鳥たちが実を食べにやってきます。
真っ赤で甘そうな姿とは裏腹に、ただ実は渋いので、人が食べるには向いていないかもしれません…。
ただ、この果肉は生薬に利用され『サンシュユ』の名前で、日本薬局方に収録されています。止血や、解熱作用があるそうです。
さらには、温めた牛乳に枝を入れ、一晩保温しておくと、ヨーグルトができるそうです!作ったことがないので、一度は試してみたい…。
現在は観賞用として活用されることが多いようですが、薬にもなり、食することもでき、きっと昔には重宝された樹木だったことと思います。
サンシュユ以外でも、身近な植物にもこんなことができて、こんな知恵があるんだ!といった発見や、まだ解明されていないことがあるかもしれませんね。
多田(らん)