今朝は霜が降りるほど冷え込み、「シモバシラ」の『氷の花』ができていました。少し小さめなので、見過ごしてしまうほど。
あちこちで見ることができる、冬の現象、冬の景色。肌で感じ、目で見て、匂いをかいで、音をきく…。季節は、自分の五感がしっかりと教えてくれます。
かわせみ棟の前の池をみると、冬ならではの光景、『氷』がはっていました。氷の厚さは2mmほど。ガラスの様に薄く、触るとみるみるうちに溶けていきます。
足元を見ると、地面いっぱい霜が降り、真っ白な大地が広がっています。ただ、日に当たり始めると溶けていき、影になっている所だけ霜が残ります。木の影の形に残っている、不思議な形をした霜を見ることができます。
少し木を見上げると、カツラの木に巻きついている『テイカカズラ』の種がありました。ふわふわとした羽のついている種です。日の光に透けた羽は、黄金色にも見えます。
ふわふわとした羽のついている種は他にもあります。『センニンソウ』です。よくよく見ると、その姿がまるで仙人のヒゲのよう!見た時にはびっくりしました!
これら、ふわふわ羽の種は、自然のたより監修・協力していただいている、吉田先生に教えていただきました。
自然のたより→→【コチラ】
寒さをしのぐための形、子孫を遠くに飛ばすための工夫。ふわふわの羽には、植物のさまざまな生きる知恵があることを肌で感じました。
寒いと感じて上着を着る人間の様に、環境に適応して生きていく植物の工夫が、この冬景色の中にたくさん含まれています。これからもそんな季節に合わせた工夫を、観察していきたいと思った今日この頃となりました。多田(らん)